朝6時 起床
今日もマッキーさんと大波さん家で仕事だ。
午前中は倉庫でジャガイモの選別。
昨日収穫したジャガイモを大きさ別に分けるのだが、なかなか速いスピードで流れてくるジャガイモを
一瞬で大きさを判断し、振り分ける作業は、見た目よりも大変だ。
一部のジャガイモは「〇ルビー」の商品になるとの事。
「どうりで、〇・ラ・ポテトは美味しい訳だ…。」
お昼ご飯を食べると、みんな30分位の昼寝をする。
農作業→ご飯→昼寝コースは
何故か生きてる実感が湧いてくる。
13時
大波さんの「さあ、やるべ。」のかけ声で目を覚まし午後は畑へと向かった。
ジャガイモの収穫が始まり、今日もひたすらジャガイモ拾い…。
17時に仕事を終えると大波さんが
「2週間位仕事が忙しいから、うち専属で来てくれねぇか?
もちろん週1・2位は休みでえぇから。」
」
と言ってくれた。
僕は嬉しくて
「こちらこそお願いします。」と
即答した。
宿に帰ると、今日はシェフが仕事だったのでご飯が無い…。
米は、長期泊まってる人みんなでお金を出し合い、購入しているので、炊いてくれてあるのだが
料理をした事のない僕はおかずが無い・・・。
他の人達は、野菜炒めを作ったり、レトルト食品を温めたりとそれぞれ自分の飯を用意し始めた。
僕が、どうしようか悩んでいると、シェフが
「昨日の余りがあるから食べるか?」
と、声をかけてくれる。
ありがたく頂いてそれを晩御飯にした。
今までも、高校を卒業してからすぐにアパート暮らしだったので
「帰ったらご飯が出来ている」なんて生活ではなかったが
近くにコンビニもあったし、
会社の給食を一日2つとって、昼夜同じ食事を食べたりして
なんとか食事をしてきた。
しかし、ここでは近くにコンビニがある訳でもないし、ましてや給食なんてない。
「自分でなんとかしなくちゃな…。」
少し料理に挑戦してみようと思った。
食事を食べた後、実家に電話して
宿で生活を始めた事、農作業の仕事をしてる事を報告すると
さすがにホッとした様子だ。
兄の友人も一緒という事もあって、かなり安心したらしい。
「長期の仕事が決まり、すごく嬉しい。
働けることが嬉しいなんて初めての感情かも。」